月10万件もの”詐欺ファックス”を送信、「初秋低金利キャンペーン」などの文句でターゲットを集める
「詐欺ＦＡＸ」を送りに送って月１０万件！振り込め詐欺犯が中小企業を騙し続けたテクニックとは…
■《初秋低金利キャンペーン》《詐欺に注意》←実は詐欺ファクス
９月２日、うだるような暑さがようやく落ち着きを見せ始めたころ、大阪府枚方市の会社経営の男性（６６）の自宅ファクスから、テキストと表のみの簡易なチラシが排出された。
《中小企業・初秋低金利キャンペーン！》《ご融資金額 １００万円～１５００万円》《期間中の実質年率１．４５％～６．７３％》
資金繰りに悩む中小企業にとって、魅力的なプランが並んでいた。担保や財務の健全性などに弱みがあれば、なかなか融資を受けられないのはいつの時代も同じ。その点、《保証人不要 担保不要》《初めての方も安心してご利用できます》と融通の利きそうな文言もあり、男性は心を動かされた。男性がそれから間もなく、ファクスで融資を申し込むと、貸金業者が電話をかけてきた。
どうやら、昨今の不景気により、資金繰りに困っている中小企業を相手にした融資詐欺が横行しているようだ。
上の記事によると、「期間限定低金利キャンペーン！」などの魅力的な文句が書かれたファックスを不特定多数の中小企業に向けて大量送信。
この中から、実際に問い合わせや申し込みがあった経営者をターゲットに詐欺を働いていた組織の、末端の「掛け子」役の犯人が逮捕されたとのことだ。
この詐欺の手口としては、以下のようなものだ。
1.まず貸金業者を装って、ファックスを使って大量のチラシをちまたの中小企業に送信しまくる。
2.このうちから、問い合わせや申し込みがあった経営者と電話で話し、「事務手数料をお支払いいただくことで、●●●万円の融資を行います。」などと、まずは手数料を振り込むように指示。
3.指示通りに事務手数料を振り込むも、その後一切融資は行なわれず、問い合わせ先の電話番号に掛けると、すでに繋がらず、もぬけの殻に。
このようなやり口でかなり金を騙し取っていたようで、たったの1週間で、事務手数料を謳い200万円以上も荒稼ぎしていたようだ。
「詐欺業者に注意！」なんていう文言まで…
こ、これはまた、なんとも巧妙な手口を考え出したものね！
ただ、人の悩みや弱みにつけ込んで詐欺を働くっていう部分では、みんな共通しているとは思うけど…。
確かにあおいちゃんの言うとおりだな。
今回の詐欺の際に活用したのが、商品やサービスを宣伝したい業者に代わってファックス送信業務を代わりに行なう「ファックス代行業者」みたいで、ファックス代行業者には用途や業種に応じた名簿も揃っていることから、このような業者を上手に利用しながら効率的に詐欺を働いていたようだ。
さらにこの組織の驚くべきところは、「保証金などを騙し取る悪質な詐欺にご注意ください！」なんていう文言までをチラシに銘打っていたのだという。
こういう文言から、この組織を優良業者と勘違いしてしまい、完全に信用した上で手数料を振り込んでしまったケースも考えられるだろう。
こういう事例を見ても、詐欺を行なう人間たちは、人間の心理を巧みについて犯行を行なっていることがよく分かるかと思う。
まとめ
まったく、いつもながら、詐欺グループたちの多様な手口には恐れ入るわ。
今回の手口も、うっかりしているとついつい引っ掛かってしまいそうだわ。
ネットの反応を見てみても、実際に、こういう融資のチラシをファックスで受け取った経験のある人は結構多いみたいだ。
みんなも、こういう詐欺の手口が現実にあるということを理解した上で、くれぐれも引っ掛からないようにしてほしいと思うよ。
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