こんにちは、ゆるねとにゅーす管理人です。
このページでは、近年深刻な被害状況が明るみになっている「振り込め詐欺(オレオレ詐欺)」について、詳しく解説していこうと思うよ。
振り込め詐欺ってなに?
振り込め詐欺というのは、少し前に「オレオレ詐欺」と言われていた詐欺の一つで、その手口が多様化してきているために、「成りすまし詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」などの複数の詐欺手法を総称して「振り込め詐欺」と言われているよ。
全てに共通しているのは、電話や郵便物などを通じて、巧みに相手を騙した上で、銀行口座にお金を振り込ませるというものだ。
現在でも被害者(被害額)は増加傾向にある
報道によると、被害者数や被害額は、特に振り込め詐欺が盛んになっていった2000年代に入ってから増加の一途を進み、2014年には被害額が過去最悪を更新。
なんと、年間で500億円以上の被害額を出したとのこと。
2015年以降は、それに比べるとやや減少傾向に転じているみたいだけど、それでも今でも高水準が続いているみたいだ。
すでに、メディアや警察などでも振り込め詐欺に対する宣伝や注意を散々呼びかけてきたけど、それでも、ここまでひっきりなしに被害が発生しているのは、ある意味驚くべきことでもあるね。
まあ、それだけ手口が巧妙で、人間の心の隙を巧みについた手口で詐欺が行なわれているということがいえるだろう。
振り込め詐欺の手口はどんなもの?
先ほども述べたとおり、振り込め詐欺の手口は非常に多様化してきていて、一概に紹介するのは難しいんだけど、以下、代表的なものをいくつか紹介していこう。
成りすましタイプの振り込め詐欺(オレオレ詐欺に類するもの)
「俺だよ俺」「久しぶり、私のこと覚えてる?」「弁護士の○○と申します」「●●警察の者ですが」などなど、家族や警察、その他の人間になりすまし、緊急事態を装う。
「(家族に成りすまし)借金取りに追われている、助けてほしい」や「(弁護士に成りすまし)ご主人が交通事故を起こされた。示談金を支払っていただければ、警察沙汰にせずに示談で済ませる。」など、家族や親戚が緊急にまとまったお金が必要な状況を演じ、言葉巧みに誘導。最終的に所定の銀行口座にお金を振り込ませる。
なお、近年では、銀行側の対応が厳しくなったために、対面でお金を受け取るケースも増えている。
還付金タイプの振り込め詐欺
税務署や役所などを騙って、「払いすぎた税金や還付金を受け取れることになりました。」などと、税金や医療などのお金が戻ってくると嘘をつき、ATMに向かわせる。
ATM上で嘘の還付金の受け取り手続きをやらせながら、最終的に犯人の口座にお金を振り込ませる手口。
融資保証金タイプの振り込め詐欺
「低金利で融資を行います」などのセールスレターを送付し、申し込みをしてきた人に対し、「保証金を最初に振り込んでほしい」などと言いながら、お金を振り込ませる手口。
近年は詐欺グループが巨大組織化し、アウトソーシングなどによって役割分担が徹底されている
振り込め詐欺がここまで横行している背景には、「警察による暴力団の締め付けが厳しくなったのが背景にあるのではないか?」と言われている。
一昔前に比べて、暴力団の資金状況が厳しくなり、中堅から末端の団員も生活が苦しくなってきたことから、振り込め詐欺に元暴力団関係者が関わるケースが増え、これが巨大なネットワークを作り出した一因になっているのではないかと考えられているんだ。
現在では、アウトソーシングなどのシステムを用いて、日雇い労働者などのワーキングプアやホームレス、暴走族などの不良などの”実行部隊”が召集され、彼らは上の組織の実態などは全く知らされないままに、細かい講習などを受け、一人前の詐欺師になれるように”教育”されているという。
そして、電話をかける役の「掛け子」、口座からお金を引き出す役の「出し子」、対面で現金を受け取る場合の「受け子」、さらには犯罪用の口座を用意したり、携帯電話を用意する「道具屋」、末端の実行部隊を監視する「見張り役」、マンションの一室などを用意する「代行屋」、ターゲットの連絡先を用意する「名簿屋」まで、実に細かく役割が細分化され、中にはノルマや、結果を出した場合の褒賞、失敗した場合のペナルティも用意されているケースもあるという。
このようなアウトソーシングも含めた、徹底した秘密を保持するための組織管理がされているために、警察による実態解明と検挙をより一層難しくしているようだ。
振り込め詐欺に引っ掛からないようにするめの対策とは?
昔に比べて、銀行側もまとまったお金を振り込むことを出来ないようにするなど、振り込め詐欺に安易に引っ掛かってしまうケースは少なくなってきているものの、それでもなお多くの被害者が出ている状況だ。
ボクたちが行なえる対策は、普段から家族できちんと話し合っておき、万一緊急事態でまとまったお金が必要になったりした場合には、家族同士しか知りえないような「合言葉」や「秘密の言葉」を決めておくこと。
例えば、「嫌いな食べ物」を聞くように家族で決めておくのも効果的だろう。
さらには、普段から電話に出ずに留守番電話機能を設定、留守番電話上で相手に合言葉を発してもらい、家族本人であることが確認できた後に電話に出れば、間違いはないはずだ。
そして何より大事なのは、常に謙虚な面持ちで「うちにも、いつ振り込め詐欺の電話がかかってくるか分からない。」と心構えをしておくこと。
詐欺に最も引っ掛かりやすいのは、「私だけ絶対大丈夫」などと慢心をしている人だ。
そのような人ほど、不測の事態にパニックになりやすく、気づけば罠にはめられてしまう場合が多い。
なので、常に気持ちを引き締めておき、不測の電話がかかってきた際にも、どうかパニックにならずに、適切な対処をしていってほしいと思う。
まとめ
こ、これは驚いたですぅ!
振り込め詐欺のグループって、こんなに緻密に連携してるんですねぇ!
なんか、まるで会社組織みたいですぅ…。
ここまで周到かつ頭脳的に運営されてきたことが、警察の捜査から免れ、被害をここまで大きくした一因なのかもしれないね。
もし引っ掛かる人が全くいなくなれば、おのずと振り込め詐欺もこの世から消え去るはずだ。
どうか、これを読んで、一人でも振り込め詐欺に引っ掛かる人が減っていくことを祈っているよ。
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