「新たに老人ホームを建設することになった」との電話から始まる架空請求の手口
これは、ボク自身の家族(母親)が実際に出くわした架空請求詐欺と思われる情報だ。
「グッドライフ」という名前の老人ホームの関係者を名乗る人物と、「楽天証券」の肩書きを名乗る人物の二人から電話がかかってくるのがこの手口の大きな特徴だ。
以下、この手口の概要を箇条書きで紹介しよう。
●まずは「グッドライフ」という名称の老人ホームの関係者を名乗る人物から電話がかかってきて、「あなた家の近所に老人ホームが建つことになった。騒音や振動などでご迷惑を掛けるかと思いますが、なにとぞご容赦願いたく、よろしくお願いいたします。」との内容を告げられる。
この時点では、詐欺と気づく人はほとんどいないだろう。
●この翌日、「楽天証券」を名乗る人物から電話がかかってきて、「グッドライフの老人ホームの優先入居権にあなたが当選しました。」との内容を告げてくる。
興味がないことをこちら側が伝えても、「すでに購入手続きが進められてしまっているので、楽天証券が代わりに代金を支払う。あなた様に請求が行くことはないので安心してほしい。グッドライフから購入確認の電話がかかってくるかと思うが、適当に受け流してほしい。」などと告げてくる。
●その直後、グッドライフの関係者から1000万円の支払いが確認されたとの電話がかかってくる。「お客様確認コードを近日中に送付する」などと告げられる。
その後、色々と理由をつけて1000万円を振り込ませる手口か
この手口のポイントは、「楽天証券」や「グッドライフ」の関係者を名乗る人物から、間髪入れずに次々と電話がかかってくるということ。
短い間に次々と電話攻撃で畳み掛ける間に、相手のお年寄りに正常な判断を失わせるのが目的だと思われる。
最初の「優先入居権が当たった」との話の時点で興味を持った人に対しては、その時点から言葉巧みに誘導されて架空の案件に振込をしてしまう可能性がある。
また、その時点で「興味がない」と断ったとしても、「すでに購入手続きを行なってしまっているので、代わりに楽天証券が購入する形をとる」などと言いながら、その時点では「あなた様に請求が行くことはないので安心してほしい」と油断させておき、その後様々なストーリーを展開させながら、言葉巧みに、ないしは脅しなどの心理的圧迫を加えながら、お金を振り込むように誘導させていくものと思われる。
みんなも、同じような内容の電話がかかってきたら、同じ詐欺グループの仕業である可能性が高いと思うので、絶対に引っかからないようにしよう。
※この案件は詐欺の可能性が高いと思われたもので、詐欺被害が実際に確認されたものではありません。
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